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阿蘇で絶景&パワースポットといえばここ!黒川温泉からは車で30分。押戸石の丘のススメ。

■押戸石の歴史

かじちゃん:
押戸石って、いつから巨石群があると言われているんですか?!

孔志郎さん:
約4,000年前からあると言われています。諸説ありますが、伝説では鬼達が夜な夜なこの山でいしなご(お手玉)をして遊んだ石とも言われています。また人為とも思われる石の配置から、太古の遺跡ではないかとも推定されています。

かじちゃん:
そうなんですね!ちなみに、見渡す限り巨石があるのはこの一帯だけですが、どうしてここだけに巨石があるんでしょうか?

孔志郎さん:
それには3つの説があります。
1つ目が9万年前に起こった阿蘇山の噴火で飛んできた、2つ目が風化や浸食によってできた、3つ目が誰かが運んできた、というものです。1つ目と2つ目に関しては、本当だったとしたら何故ここだけなんでしょうね~。3つ目の誰かが運んできたとなると、こんな巨石をどうやって運んだんだろうか…
4,000年も前の話なので、どれが本当かは謎に包まれていますね~。

かじちゃん:
なるほど~。その3つのうちどれかが本当だったとしても、ここにだけこんなにたくさん巨石があるのは不思議ですね!ちなみに、石によってカタチが違ったり、なにか線のようなものが刻まれているように見えるのですが、これはなんですか?

孔志郎さん:
押戸石の丘にある石には、それぞれの石に色々な昔話があります。それではおもしろい石をひとつずつご紹介しましょう。

まず、こちら「はさみ石」

昔から“嘘つきは挟まれる”という言い伝えがあり、子供の頃はよく親に「嘘ばつくと石に挟まるっぞ!」と怒られていました。
またこの石は手前の石が女性、奥の石が男性、巨石群がある一帯をぐるっと女性の子宮だと例えられており、当時は安産祈願のお祭りがあっていたそうです。

次は、こちら「鏡石」

この石、よーーーく見て下さい。石の表面に線がありますよね。
これはシュメール文字がペトログラフ(岩刻文字)として刻まれており「蛇神・聖牛」が現されています。

この中からそのペトログラフが見つけきれますか?わからない人は現地に来て、ぜひ実物を見てください。

※この赤で囲んでいる2つの記号です!

ちなみに蛇神はナーガ、聖牛をバールと読み、この二つを続けて読むと「ナーガバール」
・・ナーガバール・・ナーガバル・・・ナガバル・・ナガバル?・・・ナカバル??・・・ナカバル!?!!!
そうです!ここの地名は中原(なかばる)!!!!

これが本当に地名の由来だったら、おもしろい話ですね~~^^

そして最後に、一番大きな石の「太陽石」

高さ5.5m、周囲13.8mの押戸石の丘の中でもひと際目立つこの石。大人が小さく見えますね。

太陽石の頂点から初めにご紹介したはさみ石を結んだ線のところから夏至の日に太陽が昇り、冬至の日ははさみ石の間に太陽が沈んでいきます。
また、太陽石の頂点には北極星があり、この自然現象たちはやっぱり誰かが意図的に石を置いたんじゃなかろうか、と思わせますね。

ちなみに、この石の周囲では、磁気の働きが正常ではなく方位磁石がクルクルと回るんです。人を癒すパワーの源はここにあるのか?この石に登ると雨が降るとの言い伝えから、秋から、稲刈りの時期に登ると大人たちから怒られたものです。

※方位磁石は受付にて貸してもらえます!

かじちゃん:
今度はぜひ方位磁石をもってきて、クルクル体験してみたいです!
今回、孔志郎さんのお話を聞いて、押戸石って本当にミステリアスというか、謎に包まれているけどどれも面白いお話ばかりで、全部信じたくなっちゃいますね!そしてこの押戸石の丘自体が、昔から地元の方々に愛されて大切に守られてきたんだなーとしみじみ感じました。

孔志郎さん:
正直なところ、これまでお話ししたシュメール文字や歴史のことなど、そんな話はない!とおっしゃる方もいらっしゃいます。ですが、それは4,000年前の話ですから、ドラえもんの道具でも借りない限り誰もわからないことだと思います。ただ、私たちが思うのは“ミステリーというのは解明できないもの”、つまりそういうロマンがあってもいいんじゃなかろうかと思う次第です。

かじちゃん:
確かに、何が真実かを追い求めるのもいいですが、謎は謎のまま、ロマンを感じて楽しむのもいいですよね^^押戸石の丘にいると、非日常の中にいる気分になります!360°見渡す限り大自然の中で、いつもよりゆっくりした時間が流れている気がして、心からくつろげるなーと感じました。ここはぜひ、観光客の皆様にもっと知って頂きたいスポットですね!

■最後に

押戸石の丘では、大小さまざまなロマンあふれる巨石群が出迎えてくれます。
きっと、今までに見たことのない光景が広がり、一瞬で押戸石のミステリーな世界に迷い込んでしまうと思います(*^^*)

押戸石までの道中、すこし道がガタガタなところや、道幅が狭いところもありますが、それも含めて自然を楽しむ!という気持ちでお越し頂ければと思います。
皆様のお越しを心よりお待ちしております!

■押戸石の丘
住所:熊本県阿蘇郡南小国町中原
連絡先:0967-42-1444(南小国町観光協会)

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