【挑戦する人たち】阿蘇で「有機農業」を実践するこのお二人に対談していただきました!

■農業研修から「阿蘇さとう農園」設立へ

MOG>
そんな梅木さんの元で1年間修行をした佐藤さん、どんな影響を受けましたか?

佐藤>
そうですね。うちのおばあちゃんも農家なので、野菜を漬物にして1袋100円なんかで駅前で売っていました。梅木さんのところでも、自家栽培した野菜をそのまま販売もしていましたが、持ち運びしやすい形に加工するのを見て、(就農したら)私もそういうやり方をしたいなと思うようになりました。

MOG>
今の「阿蘇さとう農園」のスタイルは、独立する時に既に構想が出来上がっていたのですか?

佐藤>
1年間の研修を終えたら、すぐに自分ではじめるというのは決めていました。なので、研修中に農地の手続きを進めたり、農家になる要件の準備もしていました。漬物の加工場も研修中に準備を整え、研修を終えた翌月には、道の駅に漬物が出荷できる状態にしていました。

MOG>
とてもスムーズに就農までの段取りができているように思えますが、それはなぜですか?

佐藤>
やはり、梅木さんのアドバイスやサポート、新規就農に対する理解があったからこそです。普通は、今日から農家ですってなると、種を撒いても2、3ヶ月先にならないと収穫できないので、その間収入はありません。私の場合、研修中から準備をさせてもらったので、4月からすぐに始めることができました。

MOG>
梅木さんのところで1年学んだ中で、一番大きかったことは?

佐藤>
一番は「柔軟な姿勢」ですかね。自分の得意なところを伸ばしていく、自分にあったものを自由にやっていけばいい、というスタンスを学ぶことができました。

MOG>
佐藤さんの「一番の強み」は?

佐藤>
「商品に想いや物語を乗せることができる」ということが、一番の強みかなと思います。起業後にいろんな試行錯誤を経て、“自分で栽培したものを自分で加工して加工品として出す”というスタイルを確立できました。阿蘇で女性が農業をしているということ自体珍しく、また自分でデザインした商品に自分で付加価値を付けて売ることができるというのも、私ならではだと思っています。

MOG>
ありがとうございます。

「農業」は、決して楽な世界ではないはずなのに、自然体で楽しそうに農業に携わるお二人。梅木さんにとっては、若者や外からの人の考えや情報を提供してくれる佐藤さん。佐藤さんにとっては、困った時、悩んだ時に身近に相談できる梅木さん。身近な人と助け合い、協力し合いながら信頼関係を築くこと。阿蘇という地域で生きていく上で、とても大切なことに気づかせていただきました。

■最後に一言

MOG>
最後に(起業塾の参加者の)皆さんに一言お願いいたします。

梅木>
阿蘇には、色々な知識や経験を持った人たちがたくさんいます。その人たちに、素直に「教えてください」と聞けば、みんな喜んで教えてくれます。ぜひ、そういった人たちとたくさん繋がっていってください。

佐藤>
まずは「自分が人生を通してやりたいこと」を見つめる時間として、起業塾を活用されるといいかな。と思います。移住も起業も大変なことなので、いざ走り出した時に、つまずいて落ち込んでしまわないためにも「目標」や「ありたい姿」に立ち返ることが大切だと思っています。「なんで私はこんな大変な思いをしているんだろう」と思った時に、初心を思い出せるようにしておくこと。それから、思い出させてくれる仲間を持つ事が成功の秘訣かなと思います。

MOG>
お二人の厳しいことに直面しながらも前向きに進まれている姿に勇気づけられました。 素敵なお話、ありがとうございました!

■今回は農業や商品づくりを中心に語っていただきました

「南小国町未来づくり起業塾」では、事前に地域のニーズをヒアリングしたうえで、参加者の起業プランに合わせて訪問先やゲストを設定しています。実際に南小国町で活動している方々とのマッチングを同時に行うことで、より現実的なプランを考えられる時間を用意しています。起業塾を活用して、南小国町で起業を考えている方は、事業計画のブラッシュアップを、また、移住を検討されている方も、ライフプランを検討する機会にしていただければ幸いです。少しでも気になることがあれば、お気軽にMOGまでお問い合わせください。

■未来づくり拠点MOG詳細
住所:熊本県阿蘇郡南小国町赤馬場1896-7
電話番号:080-8573-6474
営業時間:午前9時〜午後5時
休業日:土日祝日、夏季・冬季休暇、MOGが定める休業日
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駐車場:JA南小国駐車場(拠点より徒歩2分)

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